2日目

今、北の大地に降り立ちました。今日の予定は札幌市内を廻り、夕方小樽に向かいます。定番観光地は色々

ありますが、今回は市内中心部を主に廻りました。しかしひとつだけ後悔・・・。それはじゃがバターを食べそこなっ

たこと・・・。そう、わたしはじゃがバターが無茶苦茶好きなのです・・・が、なんとこれ以降一向にじゃがバタを見な
                     (よく考えたらシーズンオフだよ。)
いのです・・・。

長期間の旅行で結構困るのが巨大な荷物です。今回5日分しか持ってきていないのですが、その他装備を含め

て左右に1つづつ。常に10kg以上の荷物を抱えている計算です。レンタカーで移動する場合などはそのまま車に

載せておけばいいのでしょうが、列車での移動の場合はそうはいきません。札幌のような大きな駅はコインロッカ

などが整備されているため、そこまでは困らないのですが(コインロッカー代も馬鹿になりませんが)地方、特にマ

イナーな観光地では苦労します。コインロッカーがない場合でも預かり所を兼ねている駅もあるのですが、無人駅

だったりすると・・・頭の痛い問題です。皆さんも出発前にコインロッカーの有る無しは調べておいたほうがいいと思

われます。

道庁旧庁舎でこれから廻る都市のパンフレットをどっさり入手後、大通公園、時計台、円山動物園とまわります。

有名なことですが、札幌の地下鉄はレールがなくタイヤで走行します。そのためレールのジョイント音もなく非常

に静かです。鉄道と言うよりトロリーバスの変形ですね。

今日は札幌に泊まってしまうと翌日、ニセコから、神仙沼へのバスに間に合わなくなってしまうので、今日中に

小樽まで移動しておきます。札幌、小樽間は便数も多く15〜20分に一本は運行されています。また快速エアポー
                          (といっても鹿児島に比べればですが・・・。)
トにはUシートと呼ばれる指定席(座席は特急仕様)が一両連結されており、混雑する時間帯には利用するのも

一手です。ただ、札幌小樽間の移動は30分程度ですので、座れなくてもそんなに苦痛にはならないと思います。

途中、北斗星の小樽からの送り込みとすれ違います。こちらにもいつかは乗りたいですね。

手稲で若干立席客が減ったものの、乗車率は100%以上をキープしたまま小樽駅に到着しました。

小樽には旧手宮線跡が市内を分割するように走っています。手宮線は南小樽、手宮間を結んでいた2.8kmの

路線であり、その多くがいまだ撤去されずに残っています。また、保存も非常によくなされています。

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手宮線跡。いまだ線路が埋められず残っています。 3日目 今日はニセコから神仙沼に上り、その後長万部から函館に向かう函館本線を乗りとおすルートです。しかし天気 があまり芳しくありません。目的地は山の上ですから心配です。小樽から先函館本線は単線区間になります。 車両はキハ47、2両編成です。景色は昨日までとは一転、山間部へと分け入っていきます。乗車率は70%位 でしょうか。この区間の途中の比羅夫駅は、駅舎が民宿になっている珍しい駅です。駅舎の大きさなので実際 見ても、何人泊まれるのだろうか?と思うところですが、後で調べてみると意外にも13人(ただし男女別相部屋) もとまれるようです。中は山小屋風にされており、風呂は駅舎の隣、ホームから入るようになっています(ただし 露天になっているわけではない) ニセコでは駅前から神仙沼レストハウス行きのバスが出ています。このバスは夏休み(ただし北海道の)、及び 土日しか運転されていないので、今回の日程は、ここが一番の問題になりました。 niseko.jpgniseko45.jpg ニセコ駅 バスはやたらに回り道をしながら、山を上っていきます。しかし山を上るほどに天候は悪化。霧で視界が30m利 かない状態です。神仙沼に着くころは霧は若干晴れてきたものの、吹き降ろしの風が吹き荒れています。 山道に入れば木の陰になるので少しは風も和らぐのですが、このあたりは低木対のため少し開けるとやはり風が 吹き荒れます。一周歩くことはできましたが、沼は霧でよく見えませんでした。 sinsen.jpg
神仙沼。写真はその周辺の湿地帯 ニセコから再び函館本線で長万部に向かいます。長万部からはSP北斗18号を予定していたのですが、神仙沼 天候悪化のため予定が切り上げられ、北斗14号での移動となりました。 huta.jpg
函館線にある。いやな駅名 しかし乗変の際見ていたのですがグリーン全24席中、残席10、車内売り10・・・って車内売り多すぎやしません か?それとも乗車率の悪い便だけ出発前に振り分けるのでしょうか?なんか車内売りが多いような気がするの ですが・・・。 185系北斗はグリーンはハイデッカーになっており、ほかの車両よりも若干車高が高くなっています。車内には スロープがついているのですが、車内販売の方は重いワゴンを押すのに苦労しているようです。 北海道のグリーン車では、九州と同じくワンドリンクサービスがあります。検札を兼ねてオーダーを聞きにきます さすがに改造車とはいえベースは183系ですから古さは隠し切れません。シートはフリーストップリクライニング シート、肘掛にはテーブルが内蔵されています。ヘッドレストは角度と高さも若干変えられます。ちょっとシートが 固めですので長時間乗車は疲れるかもしれません。 ディーゼル特急独特の響きを体で感じながら函館到着です。函館では隣のホームにドラえもんがいました。ちょ うど海底駅見学列車が帰ってきたのでしょうか?今回のダイヤ改正で快速「海峡」が廃止されてしまいますが、 今後(来春)からは特急「白鳥」が海底駅見学列車に充てられるようです。 函館ではとりあえずお約束の場所を廻る。 4日目 今日も主に函館観光です。明日は日高本線に入りますので、今日の夕方苫小牧まで移動します。仕様車両は 283系スーパー北斗です。この車両のグリーン車は完全電動リクライニングとなっており、フットレスト、ヘッド レストを含めすべて手元で操作できるようになっています。カーテンも電動なのですが、操作すると一気に動く ため、音がうるさく微妙な調整ができないのが難点です。リクライニング角も深く、腰の位置等も微妙に調整で きるため非常に快適です。ほかの特徴として、ヘッドレストの左右が前方に大きく張り出しており、プライベート スペースを保てるよう設計されています。(寝るのにも便利)車内には音楽サービスがあり、飛行機のようなチ ューブ状のヘッドホンが備え付けられています。(普通車はFMラジオを持っていれば利用可) sphoku1.jpgsphoku2.jpg
函館駅で出発を待つスーパー北斗(283系) 苫小牧の到着は10時を過ぎていましたが、今回の良好は宿のほとんどを駅の徒歩圏内に確保しています。 5日目 今日は日高本線に入り様似からバスに乗り換え襟裳岬、広尾、帯広に抜ける長丁場です。日高本線沿線は 競走馬の育成地帯で車窓からはあちらこちらに馬を見ることができます。またこの一帯は日高昆布の産地で あり、シーズン中だったこの日は浜辺に一面昆布が干されていました。 monbetu.jpgmonbet2.jpgkonbu.jpg 日高門別の駅前には風見鳥ならぬ風見馬が立っています。一番右は昆布干し風景 seppu.jpgsaku.jpg 節婦駅標とさくらアイス 静内では列車行き違いのため長時間停車となりました。この駅の売店では「さくらアイス」なるものが売って おりました。味は桜もちを想像していただければ大方わかると思います。 hida40s.jpg
終点様似からJRバス岬小学校行きに乗り換えます、北海道フリーきっぷの利点は廃線になった路線を主に 走っているJRバスも使うことができるということです。ただし同じ廃止になった区間でも他のバス会社が運行 している路線は使えません。 ebus2.jpgebus3.jpgebus4.jpg 左;アポイ岳を望む。中;様似付近の海岸線。右;昆布漁風景 切り立った断崖が続く海岸線をバスは襟裳を目指し走ります。やがて市街地を過ぎ丘陵地帯に入ってくると 間もなく襟裳岬です。 eri0.jpgeri1.jpg 襟裳岬バス停、襟裳岬 襟裳岬で昼食。海鮮ラーメンとやらを注文します。どうせ観光地相場のにありがちなラーメンだろうと高をくくっ ていましたら、ちょっと想像を越えていました。観光客数に比較し食堂が多いのでしょうか?割と激戦区のよう です。襟裳岬から広尾行きに乗車し幸福駅に向かいます。このあたり一帯(北海道全般にですが)の海岸線 は開拓時代に木材資源を乱伐したためその後植林されたものですが、海岸線の風雪が強烈なため樹木が育 たない状態です。一部に見られる地を這うように育った木々は伐採を免れた当時のものだと思われます。 広尾は帯広から伸びていた旧広尾線(昭和62年廃止)の終着駅です。途中には「幸福」などといったえらく 縁起のいい駅があり、いまだに観光客が絶えません。広尾のバスターミナルは旧駅舎をそのまま利用してお り鉄道資料館も併設されています。 hiro1.jpghiro15.jpghiro2.jpg 広尾駅構内(中;ホーム側?)、右は現存する転てつリバー 広尾から次の目的地幸福までは十勝バスになります。運転席の通過時刻表にはしっかり「代替バス」の文字 が見えます。しかし北海道のバス路線ってややこしいですね、バス停の名前が。東?線だとか東?北?線だ とか、これが地名なんでしょうけどほかの地域の人間には非常に紛らわしいですね。しかし道がまっすぐだ・・・。 バスは旧広尾線に沿って走っていますので、たまに駅跡や踏切跡などが見つけられます。 幸福駅はバス停から少し入ったところに有ります。ホームと駅舎とキハ14系気動車が展示されております。 板張りのホームに佇む22系はかつての広尾線をしのばせて非常によいのですが、駅舎はまあ色々とすごい 状態になっています。 221s.jpg222s.jpg223s.jpg キハ22 幸福駅 幸福駅からは再び十勝バス帯広行きに乗車し帯広に向かいます。帯広名物豚丼が今日の夕食です。豚丼 とは豚の甘辛ダレ焼きをご飯に乗っけたもので、簡単に言えば生姜抜きの豚生姜焼丼といったところでしょ うか?炭焼きの風味がまた格別です。 6日目 今日は富良野線に入り富良野観光後、旭川に抜け一路稚内を目指します。  線には鉄道員で有名になっ た幌舞駅・・・失礼、幾寅駅があります・・・が、ここはいつから駅名が変わってしまったのでしょうか?幾寅 と表記しているのは駅名標のみ。あとはすべて幌舞に書き換えられています・・・。確かにそのほうが名の 通りはいいでしょうけど、かえって派手に看板を出す事で安っぽい観光地に成り下がってしまった気がします。 映画では終着駅という風になっていますが、実際は中間駅になっています。富良野側を雪で隠して撮影した のだと思われます。 horo1.jpghoro2.jpg 富良野駅からは富良野線で中富良野に向かいます。まっすぐな線路になんか感動。 hura2.jpghura1.jpg しかし。もうこの時期ラベンダーは終わっていますので、ほかの花が中心となっています。よく見るとラベンダー も1,2輪残っていました。ラベンダーも見たことですし次にいきましょう! 旭川で昼食後、サロベツで稚内に向かいます。この車両は183系普通車のみの3両編成です。これといって 特徴はないのですが、なんとなく急行に乗っているような気分になります。シートは普通のリクライニングシー トです。 sarobetu1.jpgsaro2.jpg saro1.jpgsaro3.jpg 宗谷本線は普通列車が極端に少ないため普通列車を乗り継いで稚内に向かうのにはかなりの制約がありま す。このため特急もかなり高い乗車率を維持していました。 7日目 今日は定期観光バスで稚内を廻ります。レンタカーという方法もあるのですが、観光バスのほうが多くのポイン トを廻れ、時間もちょうどよかったため今回は観光バスを利用します。この日の天候は雨、残念ながら樺太は見 えませんでした。
そういえば途中変なものを見つけました。 1/10スケールのSLです。 軌間は手のひらサイズ クッチャロ湖を過ぎ、途中浜頓別ターミナルで休憩が入りました。ここはかつて天北線、浜頓別駅跡で中は鉄道 資料館になっています。ただ、駅舎は建て替えられているため、構内もどこが線路跡だったのか面影さえも有り ません。 浜頓別ターミナル、左は中にある鉄道資料館 南稚内の天北線分岐 豊富で昼食後サロベツ原生花園に向かいます。途中宗谷本線と交差する手前こんなものがありました。 後で調べてみると豊富から伸びていた豊富炭鉱鉄道の車両のようです。公園の一角に車両を保存しているようです。 バスは日本海側を北上しノシャップ岬を経由して稚内ターミナルに戻りました。稚内市街をうろちょろした後スーパー 宗谷4号で旭川に戻ります。スーパー宗谷のグリーン席は9席しか設定がないという、ある意味レアな列車です。 大型の革張りシートが特徴です。シート自体に問題はないのですが、9席しかないという都合上、コンパートメントが やたらに狭く、圧迫感を感じます。もともと4両編成なのでもともとの空間が狭いのは仕方ないのですが、連結のた めか、それとも後部展望を少しでも確保するのが目的か、運転台横に通路が確保してあり最後尾ののぞき窓から 前方or後方視界を見ることができます。しかしそのため運転台が進行左側に偏ってしまいその分客室が狭くなっ ています。この中途半端なのぞき窓意味があったんでしょうか・・・。(一人しか見れないし・・・) 車内で九州から来られた方と一緒になりました。その方はJR+バイクというちょっと思いつかないパターンで旅行を されておられました。北海道は夜行列車は豊富ですから、うまく使えば宿代は不要。特にグリーン車用の北海道フ リーはB寝台を使えますから、疲労も極端にはたまらないでしょう。そしてバイクだけでは移動できない範囲を移動 でき逆に列車ではいけない場所はバイクで行ける。ちょっと目からうろこが落ちました。自分もいつか機会があった ら真似してみようと思います。 旭川では2泊します。当初の予定では旭岳(大雪山)も廻る予定でしたが、長丁場で疲れたので休息日に変更・・・。                                                      (なんとぜいたくな・・・) 8日目 省略 後編につづく 鉄道関係に戻る mainに戻る