都市近郊近郊閑散路線第1弾、鶴見線大川駅。
ごめんなさい最近ネタ不足です。最近は人の旅程ばっかり組んでいて、自分はほとんど手付かずです。近場ののり潰しが終わっているので、どこを狙うにしても最低2泊以上必要でなかなか手が出せないところです。まあ、そんなこんなで今回はついでに出来た空き時間で首都圏近郊路線のちょっと乗りにくいところを回ってみました。必然的に盲腸線の消化試合的な部分が出てきますので、あまり距離は伸びていません。
きっぷ
この時期は特に企画きっぷが出ているわけではないので今回は何の変哲もなく、ホリデーパスです。一筆書きをうまく使えば、金額的に微妙なところではあるのですが、効率重視の行程にしたので今回は仕方ありません。東京モノレールが使えるのも大きいですね。九州もこんな感じのを出してくれればいいんですが・・・九州は特急使えないと意味ないし、需要はないかな。
到着 | 発車 | |
鶴見 | 630 | |
海芝浦 | 641 | 655 |
浅野 | 659 | 717 |
大川 | 723 | 731 |
安善 | 735 | 743 |
浜川崎 | 747 | 754 |
尻手 | 801 | 803 |
川崎 | 805 | 808 |
品川 | 828 | |
品川 | 1000 | |
新宿 | 1018 | 1021 |
八王子 | 1057 | 1100 |
淵野辺 | 1119 | 1124 |
橋本 | 1132 | 1135 |
茅ケ崎 | 1233 | 1240 |
大船 | 1252 | 1300 |
久里浜 | 1337 | 1344 |
逗子 | 1405 | 1408 |
大船 | 1420 | 1423 |
鶴見 | 1502 | 1540 |
扇町 | 1557 | 1600 |
鶴見 | 1617 | 1621 |
蒲田 | 1629 |
見ての通り単純往復を繰り返す行程です。なぜか途中に淵野辺往復が発生していますが、これは当時乗りつぶしなんてこれっぽっちも考えていなかった高校の時、とある用事のため横浜から淵野辺まで往復したためです。当時からもう少し計画的にやっていればよかったのですが仕方ありません。
ここ神奈川の幹線だよね・・・魔の鶴見線
京浜工業地帯に熊手のような形で存在する鶴見線。都市近郊路線ですから「普通なら」30分に1本程度の運転ははあるものと想像してしまうのですが、鶴見線の中でも大川支線はちょっと曲者です。平日でこそ11往復の運行がありますが、そのすべてが7〜8時、17〜20時の完全通勤仕様のダイヤです。さらに休日ダイヤではそれがたった3往復になってしまいます。3往復ってあの岩泉線といっしょですよ!まあ、隣の武蔵白石まで歩いてもたいした距離はないのでたいした問題はないのかもしれませんが・・・。山陽線の和田岬支線もにたようなものですが、和田岬支線は平日は夜間がもう少し手厚く17往復あります。但し休日になるとさらに厳しく2往復です。
鶴見線は鶴見が起点になっており、海芝浦、大川、扇町行きがそれぞれ分岐します。問題の大川行きを始末するため、早朝の行動開始となりました。鶴見では鶴見線は隔離されたホームとなっており、中間改札が存在します。同線内はすべて無人駅ですので、このような対応になっているようです。さらにちなみにですが、鶴見線の駅名は「地名」ではなく「人名」に由来する物が多いようです。これはこの一帯が埋め立て地であり地名が存在しなかったため、近くの工場の名前、社長の名前などから付けたためだそうです。
まず0630発海芝浦行からスタートします。海芝浦はご存じの方も多いと思いますが「駅の外に出られない駅」として有名です。裏は海、出口=東芝の通用口ですので一般人は駅舎内までしか行けません。そのためか一般人向け?に公園を併設していますが、早朝は見事にあいていません。ただこの駅からの眺めはなかなかのモノで海を眺めているだけでも十分時間をつぶせそうです。特に鶴見つばさ橋が目を引きます。
一般客用の公園もありますが、早朝はしまっています。
警備員さんに許可をいただいて駅舎の撮影をさせていただきました。もちろん無断でここまではいるのはダメです。
14分の後折り返し、浅野に向かいます。浅野はちょうど海芝浦との分岐点に存在しており、本線と別にホームが存在するため、かなり構内が広くとられています。券売機はかつての窓口の高さに設置されているため、子供にはかなり高い位置になってしまいます。簡易スイカ改札機がありますから大きな問題は生じないのでしょうが、もう少し配慮があってもいい気がします。
駅長、助役、ヒラといったところか・・・。注:3匹います
鶴見から浅野までの間は鶴見線すべての列車が通過しますから、上り下りをあわせればかなりの頻度で列車が発着します。しかもこの付近の駅間距離は5,600mで見通しもよいため、まるで路面電車を待っているような錯覚を覚えます。
行き先を間違えないように大川行きに乗車。一駅先の安善から分岐します。大川支線の正式な起点は武蔵白石駅ですが、武蔵白石駅の直前で分岐し停車しません。元々は浅野のように大川支線のホームもあったのですが、17m車から20m車に置き換えられた際撤去されました。ホームがカーブ上にあったため「車両が長くなった分ホームと車両の間が広くなって「安全に乗降できなくなったのではないか」というのは私の推測。
大川駅は貨物の入れ替え線のおまけのように存在しており、ホーム先からは昭和電工川崎事業所への専用線が折り返すように分岐しています。駅の先には手動式の遮断機があり、構内踏切のような施設がありますが、あくまで「通路」であり、踏切ではないようです。また時間帯によって閉めっぱなしになるようです。この時間は解放されていましたので、反対側より撮影。
手前に見えているのは昭和電工への引き込み線です。
いざとなれば大川駅から武蔵白石駅までは徒歩連絡可能ですので、現実問題は少ないのでしょうが、一般道につながっている大川駅行きが、関係者以外外に出られない海芝浦行きより運行本数が少ないというのはどうなんでしょう。
通路だそうです
安善まで戻り扇町行きで浜川崎へ向かいます。行程を組んだ段階で気づいていたのですが、支線側から扇町方面への乗り継ぎなんてこれっぽっちも考慮されていないので、非常に効率が悪いのです。今回の行程では最大15分程度の待ち合わせですが、効率を最優先して練りに練った結果がこれですので、本数の少なくなる昼時間帯は目も当てられません。
左;安善駅 右;JR貨物 安善
安善駅前
浜川崎は構造上は南部支線から扇町方面に直接進入できるようになっていますが、貨物専用であり、旅客についてはいったん改札を出て道路を渡り乗り換える必要があります。構造としては折尾駅「6,7番ホーム」との乗り換えや新八代の新幹線ホームと在来線ホームとの乗り継ぎに似ています(新花巻もそうらしい)。鶴見線駅舎の東側はJFE専用出口となっています。このまま扇町までいけばそこで鶴見線完乗なのですが、事情によりいったん撤収。午後に再訪します。
左;階段を上り左へ。右;鶴見線浜川崎駅
南部支線浜川崎駅
南武支線の電車は浜川崎、尻手間を往復しており、南武線からの旅客列車の直通は通常ありません。鶴見線内と違いこの区間は通学需要が多いようです。尻手から南武本線で川崎、出発地の品川に戻ります。
新宿から中央特快で八王子に。そういえばまだ中央本線もほとんど未乗なんですよ。いつでも乗れる路線は後回しという方針で計画を組んでいるので、意外にメジャーな路線ほど乗っていなかったりするのです。
八王子から横浜線で淵野辺へ。なぜか未乗だった区間をクリアして茅ケ崎へ向かいます。比較的乗客の入れ替わりが激しく、この瓶に関しては乗り通した乗客は殆どいないようでした。この列車は車掌が2人乗車しており、頻繁に巡回をしていました。最後尾に乗っていたので、なんとなく2人で話している様子をみていると、読唇術の心得はありませんが、何となくわかる口の動き「だめだったー」。・・・なんだよ「だめだったー」って。獲物いるなら検札しろよ。
さすがにこのあたりからは写真もとりにくくなってきたので、枚数が激減します。
大船から横須賀線に乗り換えるところで予想もしない大混雑。ほとんどは北鎌倉までの乗車だったのですが、地方の人間にはなかなかハードルの高い込みようでした。それでも社内で「埼京線よりはましだよな」という会話を聞くと、自分には東京では生活できんと改めて実感します。
北鎌倉から鎌倉方面は全体的に下りになっているそうで、観光客は北鎌倉で降りて鎌倉まで歩くというパターンが多いそうです。しかし北鎌倉はホームが狭く、改札が鎌倉側にしかない為(朝夕はホーム中間の臨時改札が出来るようですが)大混雑となります。結局この混雑は逗子まで続きました。(グリーン券買っときゃよかったかなとちょっと後悔)
田浦駅は両端をトンネルで挟まれてしまっている為、先頭1両(上り列車は大船側、下り列車は久里浜側)の全てと2両目の1つの扉が開きません(ドアにその旨が書いてある)。
久里浜駅前。かなりがらんとしています。
終点の久里浜は構内は広いものの、1面2線で跨線橋を越えていく構造です。並行して走る京急線の利用者の方が圧倒的に多く、町の中心もそちらにあるので、駅周辺は地方の乗換駅程度の規模です。この駅からの乗車は11両編成の列車としてはさびしい限りで、1車両1人程度でした。
未乗の根岸線経由で横浜に向かい再び鶴見線に戻ります。午前中時間の都合で乗れなかった扇町行きに乗車。鶴見線は鶴見、浜川崎間は複線です。浜川崎、扇町間も複線の様に見えますが、貨物と旅客の単線が平行しているためです。
扇町駅
こんなところにも駅長が
今回は近郊路線の乗りつぶしであった為、ハイライトシーンというほどのものはないのですが、やはり海芝浦からの眺めはうわさの通りなかなかものでした。
自分としては、臨時しか走らない貨物線経由の列車などは乗りつぶし対象外にしているのですが、それでも首都圏近郊は分岐、支線が多くのり潰しには苦労しそうです。
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