前から気付いてはいたのですが、国鉄日肥線ルート(旧・妻線)西都→村所(西米良)→湯前→旧・湯前線(くま川鉄道)→肥薩線 このルートがいまでもとても良い感じにつながるんです。特に土日はSL人吉に接続し、非常に乗りごたえのあるルートといえます。GW中は非常に混み合いそうでしたので、実行日は少しずらしました。SL人吉は全席指定ですから指定さえ取れれば座れるので余り気にしなくても良いのでしょうが・・・。
GW中ではないといっても、満席になることの多い列車ですので、指定券確保だけは早めに動きました。日にちの指定だけで他は指定しなかったのですが、手早く座席表を呼び出して発券していただいた券は、「2号車11A」おそらく一人旅ならベストポジションでしょう。(進行方向向き・編成中央・2人がけ)昔なら先に調べておいて席番指定して買ってたのですが、最近気力が衰えたのか、配席表をチェックするのをすっかり忘れてました。
行きルートは確定したのですが、帰りルートには選択肢がいくつか出てきます。基本的には高速バスですが、
1、SL人吉を熊本まで乗車し、なんぷう号で帰ってくる(定価4500円+熊本までの運賃差額690円)
2、SL人吉を新八代で下車し、B&Sみやざきで帰ってくる(定価4150円)
3、SL人吉を八代で下車し、路線バスで八代ICに移動、各停フェニックスで帰ってくる(席割なら2500円+路線バス180円)
4、SL人吉を新八代で下車し、八代ICまで徒歩移動、各停フェニックスで帰ってくる(席割なら2500円)
定価と表記したのは金券ショップなどで回数券のばら売りがあるからですが、3、4に比べれば高くなりますし、2のB&Sみやざきは4列シートなので、席割フェニックスとほぼ同条件なのに1650円も高くなってしまいます。
八代ICはなんぷうも停車しますが、回数券利用の場合、3列シート同士の比較でも福岡からのフェニックスの回数券の方が安価というふざけた価格設定なのでここでは無視します。
天候次第ですが計画は「4」で、天候次第では「3」を検討することとします。ちなみに新八代駅から八代ICまでは約2km、徒歩でおよそ20分です。
行程表
宮交シティ | 0905 | 宮崎交通 | ||
西都バスセンター | 1006 | 1020 | 宮崎交通 | |
村所駅 | 1146 | 1200 | 湯前線 | 西米良村営バス |
湯前駅 | 1258 | 1343 | 湯前線・KUMA | くま川鉄道 |
人吉(人吉温泉) | 1429 | 1438 | 肥薩線・SL人吉 | JR |
新八代 | 1630 | |||
八代IC | 1734 | フェニックス各停 | 宮崎交通 | |
宮交シティ | 1946 | |||
八代 | 1624 | 1647 | 松橋 | 産交バス |
八代IC前 | 1657 | |||
荒天時の予備行程 |
宮交シティ→西都バスセンター(所要時間1時間)
島之内、下田島などの住宅地や沿線に学校等もあることから細かく乗降があります。佐土原西都線が妻線代替路線ですが、この路線もそれに準じています。かなり前の話ですが、廃線に当初は最終便が早くなったから飲んで帰れなくなったらしいです。今は数も大幅に増え最終は22時半ですのでそういった不満はないでしょうか。北バイパス・春田バイパスは経由せず花ヶ島、那珂を経由し黒生野付近から旧妻線沿線に入ります。路盤はサイクリングロードに転用されていますので見つけやすいと思います。
西都バスセンター
こういった形のバスターミナルはだんだんと減ってきていますね。(宮交本社とか宮崎駅前バスセンターなどもなくなってしまいましたし)待合室内も昔ながらの雰囲気です。
バスセンター前は妻駅跡ですとはいっても駅名標くらいしか残ってませんが・・・。バスセンターの乗り場は1番2番がありますが、時刻表上では1番乗り場が使われるのは平日7時台の2本だけです。まあ、写真を見てのとおり、何処までが1番乗り場でどこからが2番乗り場なのかはさっぱり分かりませんが・・・。
西都バスセンター→村所
10:20発村所行きはweb上の時刻表では、学休日運休扱いになっています。日曜は運行するのに土曜は学休日運休?というダイヤが気にはなったので予め問い合わせてましたら当日は問題なく運行との回答、というよりも運休日があるという認識が無いようでした。ここに掲示されている時刻表で確認すると、学休日運休の記載がない。どうもwebの記載ミスのようですね、まぎらわしい。やがて「西米良温泉ゆたーと・村所駅」行きが裏の車庫から出てきました。3名乗車で出発します。昔からのターミナルらしく発車ベルも健在。
なんか村所から西米良温泉行きみたいに見えるんですが・・・
1名は杉安までで下車したため、車内は2人になりました。ここからは大きな集落は少ないので、もう一名はおそらく終点の西米良温泉まで乗り通しだと思われます。
杉安は妻線の終着駅です。他線を見ても廃線になった区間の末端には製材所が多いような気がします。鉄道網の発達は林業との絡みが多いのでこういったことも廃線跡を探す参考になるかもしれません。
左:いかにも駅前通のような・・・杉安 右:杉安橋上から
杉安を過ぎ杉安橋を渡ると、すぐに左手に杉安峡が始まります。この先はフリー乗降区間になってはいますが、人家のある場所には必ず停留所があるので、フリー乗降の意味がなさそうです。逆に停留所以外で降りたら帰れなくなりそうです。たまに獣道一つ無いところにも停留所がありますが、おそらく昔はそういったところにも集落があったのでしょう。東陵校前(東陵中学校)とか越野尾校前(西米良中学校越野尾分校・越野尾小学校に統合)等は昔は学校があった名残でしょうね。(まだあったらすいません)
下段左:多分昔の吊り橋の主塔
一ツ瀬ダムを過ぎると急に道が1〜1.5車線に悪化します。この長距離路線が中型一般路線バスというのはつらいのですが、需要以前の問題で大型車は厳しいですね。実際は西米良村が運行に補助金を出しているそうなので、(村的には)ガス代の関係からなるべく小さいバスにして欲しいそうですが、かといって日野のポンチョは宮交にとっては虎の子のノンステップでしょうし、持ってきてもパワー不足でしょう。ちょうど良い候補は現状ではなさそうです。
左:一ツ瀬ダム
「診療所前」(西米良診療所)バス停は地図上の位置(国道上)とは違い、玄関前に停留所が移設されていました。所要時間は延びますが、主利用者の利便性を考えれば当然の処置でしょう。敷地内はバスの転回には狭いので切り返さないと出発できません。ここはダム湖の中に半島上になっており非常に景色の良い場所にあります。
このあたりから谷が狭くなっておりダム湖の上を何度も橋で超えます(トラス橋が多い)。地形の入り組みが多く、道も狭いことから何度も対向車の待ち合わせが多くなります。またオープンな直線区間がほとんど無いため、後続車は橋の上で抜かせます。
銀鏡隧道内で西米良村に入ります。トンネル手前からは銀鏡線が分岐します。こっちもいつかは乗ってみたい路線です。
咲山で時間調整のため停車がありましたが、その後片側交互通行に長時間つかまり村所は3分延着の1149。
村所駅は現在(H24.5)改築中で2012年8月完成予定です。現在はプレハブの仮待合所が設置されています。完成後は農協等の4施設が入居する施設になる予定です。
以前は村所から米良山之口経由で椎葉村につながっているルートがあったのですが2009年から椎葉村側の末端区間が福祉バス扱いになってしまったようで、一般の乗車が制限されている様です(要確認)また運行日も少ないので乗継ぎは難しそうです。
既に止まっているのが上米良線(米良山之口行き)です。80条バスなので白ナンバーです。
村所駅→湯前駅
湯前行きはふそうROSAです。
この路線は平日の方が需要が大きいようです。地域コミュニティバスには休日運休というダイヤも多い中で、便数が大幅に減るとはいえ毎日運行されているのは珍しい例だと思われます。ただこれには西米良村の事情もあります。たとえば西米良村にも診療所はありますが、医療等の機能も多良木病院に頼っているようです。
このバスのダイヤでは村所駅→湯前駅間の所要時間は58分ですが、これは各集落を経由していくためで、自家用車で国道を直接行けば30分程度(実際平日第1便は34分)です。一方西都側に下るとかなりの区間で1車線ですが、湯前方面は全線2車線です。どちらに出るかと言われれば選択肢は決まっているようです。ただし峠越え区間でもあり冬場は積雪・凍結があります。バスもスタッドレスを装備しているようです。
予想はしていましたが、やはりこの便の乗客は1人だけでした。発車してすぐ「湯前までですか?」「はい」「多分、もう乗ってこないと思いますよ」ヤハリソウナンデスネ
この便は西米良温泉、行地谷、八重公民館、吐合橋を経由します。(診療所前のみ通過) 放送はないので、地図がないと何処を走っているのかわかりません・・・。村所橋を渡ってすぐ左に曲がり、西米良温泉に上がっていきます。町中心部と高低差がかなりあるため、町の様子がよく分かります。
温泉館(西米良温泉)通過、Uターンします。再び国道に戻ります。普段はほとんどが西米良村と球磨郡間の移動使わるだろうこの国道も、一昨年の年末は高速、加久藤ループ橋すべてが通行止めになったものの、この区間は沿線住民があり通行止めにならなかったため、熊本宮崎間の移動が集中して大渋滞になったそうです。ただ通行止めにしなかっただけで、路面状況が問題なかったわけではないので、事故がなかったのかは心配ですが・・・ちなみにバスは当日も爆走したそうです。
再び国219道から外れ国道265を行地谷まで上ります。これをまっすぐ進めば須木村(小林市須木)に抜けることが出来ますが、かなり酷道の類なので・・・。少し前にも崩落で動けなくなった車があったとのことであまりおすすめは出来ないそうルートだそうです。
行地谷通過、再びUターン。次に向かう八重地区(八重公民館)と吐合(吐合橋)(温泉館も)はH20年に新設された区間です。但し路面凍結等があった場合は経由しないという条件付だそうですが、通学などの需要があるそうです。
右:吐合橋に下る路線。かなりの狭隘路線区間
集落に寄る度にUターンするわけですから、中型以上では厳しいですね。村営バスはふそうROSA(20人乗り・wikiでは29になっているのですが)とハイエース・コミューター(15人乗り)を所有していますが、大きさを生かした運用がされているようです。
横谷トンネルを抜けると熊本県です。熊本側に入ると線形は圧巻です。これを見れば確かに鉄路としての「日肥線」は無理だろうと思えてきます。(詳細)ただ、なぜか路面状況が悪いですね。劣化が早いと言いますか・・・。
進行右手には旧道が見えますが、新道は強引なまでの架橋でショートカットして下って行きます。ちなみに旧道時代は30分余計にかかっていたそうです。
結局湯前に着くまでずっとしゃべってた気がします。小川線の小川車庫のバス停は実は国鉄バス時代のそのままでその上から書いてあるとかマメ知識を色々教えていただきました。
運賃表はないバスは初めて乗りました。運賃は100円刻みでわかりやすくなっていますが、なぜか両替機では10円が出てくる・・・。バスは湯前到着後駅前の駐車場で休日は2時間半待機になります。
湯前駅
湯前では約45分ほど空き時間が出来ますので昼食時間にします。といっても近辺には1軒しかないので自動的に決まってしまいます。
こんなにきれいな店だったかな?
おすすめはチャンポンとのことです。量が多い・・・。少し麺が柔目かな?
湯前→人吉温泉(人吉)
くま川鉄道はH21年に駅名変更があり人吉は人吉温泉に改称されました。個人的には幹線との接続駅はわかりやすさを重視して同一名称にするべきだと考えますが、括弧書きとかで併記は出来なかったのでしょうか?
湯前は休日は無人です。きっぷは自販機での購入になります。食券販売機みたいな形状の自販機が置いてあります。車掌常務列車ので車補を購入しようと思ったのですがダメでした。
車両は水戸岡鋭冶デザインのリニューアルされたKUMA(KT-100+KT-200)に一般車のKT-101が連結され3両です。車内はクロスシート中心のKUMA2とロングシートのKUMA1とも座席は木製に取り替えられ、床はフローリングとなっています。クロスシ−ト部には折りたたみテーブルも据え付けられ、草木の標本がデザインされるなど各所に水戸岡デザインらしさを感じる車両です。ただこの人のデザインって似てるんですよね。最近は特に似た印象の列車が増えてしまったので、観光客向けのちょっと良い列車という感想になってしまいます。他地域から見れば非常に贅沢な悩みでしょうが・・・。
湯前からの乗客は多くないものの、下校時刻に重なったのかそれなりの数になりました。
なかなか座り心地は良いぞこの椅子。
あさぎりは唯一交換設備があり駅です。5分停車になりました。ここまでがスタフ閉塞でここからはタブレット閉塞と名目は変りますが、実際はタブレットをスタフの代用にしているので光景は変りません。
人吉→新八代
すいません。時間の関係で写真は坂本駅です。
ゴールデンウイークが終わったとはいえ、改札には「本日満席」の文字。機関車付近には人だかりが出来ています。満席といっても全車指定ですから、車内が窮屈になることはありませんし、定員が少ない分、車内はゆったりしているかもしれません。2号車にはビュッフェがあり、地ビールなどの販売も行われています。1,3号車にはフリースペースとなる展望デッキ、SL文庫なるスペースもあります。
シート地は車両・場所で違い布地・革張りのシートがあります。この席は革張り。
発車の合図は乗務員の鳴らす鐘の音。その後各車両で観光案内が始まります。列車の観光案内といえば普通は放送ですが、出発時の案内は各車両で乗務員が素で行います。カンペもなく長文の案内はお見事。
「渡駅」散歩中に手を振ってくれる名物犬
トンネル内では煙が入ってくるのでもちろん窓あけ禁止。それでも石炭臭が入ってきます。今のはSLは重油使ってるのでだいぶ煙は少なめですが・・・。
一勝地、白石、坂本と途中5〜10分ほど停車時間があり、一勝地と坂本では地場産品の販売などがあります。
一勝地駅では「必勝お守り記念入場券」に殺到、かなりの行列が出来ていました。少しトラブルがあり10分遅れがありました(運行上の問題ではありませんよ)諸事情により場内写真はカット
こんなところにもゆるキャラ球磨太郎(くまんたろう)
白石は遅れが出ているため残念ながら、停車時間短縮。
このあたりで気付いたのですがくまモンのタペットで手を振りながらずっと車で併走している人がいるんです。(結局八代まで追っかけてきました)
瀬戸石駅近くには橋が無いため渡し船が残っています。SLが着く度に手を振ってくれる求广川(くまがわ)八郎さんはその船頭さんです。日によって振ってくれるタオルの色が違うらしく(8割は白)、当日の下り便は黄色だったらしいのですが・・・。ご高齢なので出てこられるのが出発ギリギリになることも多いそうで、今回も動き出す直前でした。白のタオルを思いっきり振ってくださいました。
坂本駅での販売であった焼きサバ寿司。ちょっと甘いですがサバは脂がのってうまいです。常温で1日OKらしい。
ルームサービス(笑 暑いですからね。
沿線で写真を撮る方も多く、定期運行の列車でこれだけ沿線に人が出ているのは余り見かけない光景です。(庭の木にはしごを掛けて撮っているじいちゃんはちょっと危なかっしくもみえましたが)
時間余裕さえあれば、一泊して「A列車」にも乗りたかったのですが、そちらは没になったので、地ビールでもあけてみたりします。このあたりになると球磨川の流れもかなり緩やかです。
新八代到着、所要時間1時間52分でした。ここから新幹線に乗り換える方も多いようです。(16:50大阪行きさくら564号が連絡。まだ東京にも当日中に帰れます(笑)
車内電話が通じてない(技術的には可能でしょうが)ので運転士への戸締め合図はズバリ「大声」です。声が通る人じゃないとサマになりません。
新八代出発(動画)
新八代→八代IC(徒歩連絡)
新八代駅は在来線駅舎と新幹線駅舎が改札外で連絡します。売店などは新幹線駅舎側になりますので、駅弁等を仕入れられる方はこちらで、また駅東口から100mほどのところに物産館がありますので最後の土産はこちらも利用できます。駅のロータリーには「B&Sみやざき」が停車しており、これで帰れば楽なのは分かっているのですが・・・
地図を見れば分かりますが、まっすぐ突っ切る道が何本かあります。ただ畑の中の農道ですので街灯等は全くありません。季節や時間帯によっては国道まで出るか、公共交通機関をご利用ください。ちなみに国道沿いに歩けばマクドナルドもあります。
駅東口を出てまっすぐ歩くと100mほどで松中信彦ミュージアムと八代よかとこ物産館があります。何通りか道はあるのですが住宅地内で道が変則的になるので、今回は少しずらして南側の道を行きます。よってここは右折。
富田薬品を過ぎて左折。しばらくまっすぐ歩くと左手にICが見えてきます。
高速をくぐって突き当たりを左折。ここからはどこから右折しても3号線に出るとは思います。
少し先まで進み左を向いた光景(物産館のところを直進して、住宅地内を抜けてくるとここにでます。)
ここを右折して3号線に出ると左手にICの上り口が見えそのガード下がバス停です。
八代IC→宮交シティ
着くと同時になんぷう号が到着しましたが、パスします。たまに遅れが出てたりするので運行状況の確認、便利になりました。遅れも出ていないようです。やがて宮崎行きフェニックスが到着しました。あまりこんな短距離で乗る人はいないのかと思いきや、意外にも待ってた方は全員この便でした。
しかし席割のシート堅いなぁ、空いてたから良かったですが、隣にも乗客が居たらこれで福岡まで4時間は勘弁です。ただ経験的には各停フェニックスは福岡から乗り通しの場合あまり選ばない傾向があり空いている可能性が高く、また一部便は席割でも(産交便を中心に)3列シート車がありますのでそのあたりを選べば大丈夫だと思われます。八代ICはフェニックスは各停のみ停車します。
1929無事宮交シティ到着
このルートは2012年5月現在の時刻では乗車時間は長いものの乗継ぎ時間、食事時間は確保されており、杉安峡、一ツ瀬ダムなどを見ながら九州山地を越え、名物列車(KUMA、SL人吉)に乗り継げる飽きのこないルートです。
欠点としては人吉での接続時間が9分と短いため、出発前にSLを見物する時間が短いことですが、SL人吉の場合、途中駅停車時間が長く取られており、そこでも充分撮影時間はとれます。また湯前駅周辺には飲食店が1軒しかないうえ、日によっては非常に混み合います。その場合は周辺のコンビニか、昼食時間をずらして人吉駅前で駅弁購入(鮎すし・栗めしが名物)という方法でもOKと思われます。
宮崎発の日帰りルートとしては(バスが嫌いでなければ)高いレベルでおすすめできると思われます。
今回感じたことは、熊本県の観光への地域住民の意識の高さということです。「行政が何もしてくれないから」、「予算がないから何も出来ない?」それはただの言い訳です。
型にはまったイベント、マニュアルのような対応に誰が感動してくれますか?イベントをすることが「おもてなし」ではありません。
たとえ「〜を盛り上げましょう」のような呼びかけがあったとしても、地域の個々が動かなければ沿線あちこちから手を振っている光景は長続きは難しいでしょう。たとえSLという特別な存在があるとしても、個々の意識が無ければただ自分勝手に見物する、時間と共にやがてそれが普通の光景となり見向きもしなくなるでしょう。しかしSL人吉の運行開始から3年経った今でもその光景が見られることは、盛り上げようという意識が根付いていなければあり得ないことと考えます。
毎日全員がやる必要はないのです。(義務ではないのですから。義務になった時点でただのマニュアル対応ですから)月1度でもそこを散歩する人が手を振るだけでも立派な「おもてなし」になると考えました。