東北完乗!(新幹線以外)。九州四国本州縦断の旅
また今回も仕事ついでに長旅をしてみました。長旅とはいっても距離が長いだけで2泊3日ですが・・・
今回は東京まで四国島内の未乗区間をこなしながら坂出よりサンライズ瀬戸で移動、その後東京で仕事をこなし、東北で乗り残している、奥羽線の米沢・新庄間、左沢線、仙山線、そして乗車済みと思っていた仙石線にいつの間にか仙石東北ラインとかいうショートカットルートができていたので乗りなおします。
さて問題は最近やたらにとりにくくなっているサンライズ瀬戸です。出雲よりはましだといわれますし、月曜の上り便ですので競争力は高くないかと期待し10時打ちに並んでみます。やっぱり10時の瞬間は緊張しますが、無事取れました。やはり競争率は高くなかったようで再度確認していただくとまだ空席がありましたので、まだ空いていたシングルの平屋室にしてもらいました。
今回の切符は以下の通りです。乗車券は宮崎より臼杵、四国上陸後の八幡浜より峠(福島までと金額が同じだったので)、往復区間の多い東北エリアは小さな旅ホリデーパス(南東北エリア)を使用します。
kpatera.jpgkpatera2.jpg

伊予大洲−坂出の特急券は特急料金の通算の特例+乗継割引になっています。また、福島で途中下車するため、東京-新庄の特急券は乗継割引で分割してあります(幹在特)
行程

1日目到着時刻出発時刻
宮崎936
臼杵12041240
八幡浜15001516
伊予大洲15341541宇和海20(内子線経由)
伊予市16071612伊予長浜経由
伊予大洲17391755宇和海24
松山18351839しおかぜ30
坂出20562144サンライズ瀬戸
東京708
2日目
東京1300
福島14321824つばさ91
新庄
3日目
新庄547
北山形653707左沢線
左沢752759
山形851945仙山線
仙台10531121仙石線
高城町12071223東北本線経由
仙台1253

1日目
前日から台風8号が嫌な感じで近づいています。実は昨年も同じルートで計画していたのですが、中四国の水害により実行できませんでした。1年越しのリベンジですが、今回も文字通り暗雲が立ち込めています。波の予想、風の予想を確認してみますが、こればかりは当日にならないとわかりません。
出発前に運航会社に電話をかけて確認しますと、乗船予定便までは運行されそうです、ただほぼ同時刻の他社便は欠航を決めているようで、微妙な状況です。最悪岡山まで陸路移動も検討しますがともかく出発します。
臼杵までの移動中、公式サイトで運行情報が確認でき、乗船便の折り返し便からの欠航が決まったようです。ともかく一安心です。
臼杵に到着しましたが、天気は晴天です。海はうねっているのでしょうね。さきほどの電話で徒歩乗船の場合何分前までに手続きをすればよいか確認したところ、10分前で大丈夫だそうで、40分ほどありますので徒歩で臼杵港に向かいます。徒歩ルートには案内標識等は少ないので予め地図でルートを確認しておくことをお勧めします。ただ公式サイトにある徒歩ルートは駅周辺の道がわかりにくいの車ルートで歩いたほうがよいかもしれません。迷わなければ20分程度で歩けると思われます。
DSC_0077.JPGDSC_0078.JPG

港内は穏やかに見えますし、あまり揺れも感じられませんでした。八幡浜航路は外洋の影響を受けやすいのか、比較的早い段階で欠航になることが多い気がします。運行距離が長いので欠航判断が早いのかもしれません。
DSC_0082.JPG
船内で弁当を購入(からあげ硬いなぁ)

DSC_0083.JPG
船は八幡浜港に定刻に到着、湾内にはすでに欠航となった九四オレンジフェリーが投錨していました。

八幡浜港までは歩くとまあまああります。台風が近づいているというのに気温は高いので、おとなしくタクシーを使います。これで八幡浜から1便早い便に乗れるので特急券が伊予大洲からになり安くなる分ほぼタクシー代はゼロです。なおタクシー代は今回は810円でした。真夏でなければ歩けますが40分ぐらいかかった記憶があります。
DSC_0088.JPGDSC_0086.JPG
八幡浜は港町ですがここから伊予大洲にかけて一気に標高を上げます。千丈から長いトンネルを抜けると、伊予平野、まもなく伊予大洲、この間約20分です。ここで内子線、予讃線(伊予長浜経由)の両方に乗るため別途、伊予市までの往復を購入。(特例区間により選択乗車、購入時に確認したしルール間違えていませんよね?)
DSC_0090.JPG
ダイヤの関係から宇和海20号で伊予市まで。プラグドアの車両は九州では珍しいので新鮮です。この線区は短絡線として曲線緩和工事が行われているため、高架も多く非常に線形が良なっています。気動車ながら120km/hで走り抜けます。揺れないけどエンジン音は怖いくらい。
DSC_0095.JPG
伊予市は1番線に到着。2番線の伊予長浜経由に乗り換えます。跨線橋を降りていると、先発の3番線の内子経由の普通列車の車掌から声をかけられました。2番線の列車に乗車する旨を伝えます。待ってくださったのですね。すいません。
DSC_0099.JPG
2番線のキハ32に乗車。向井原で内子線が分岐していきますが、線形はどっちが本線なのかというほど。伊予市付近では一度海が見えますが再び山の中に入っていきます。線形はうって変わってローカル線の風情に。伊予上灘から標高を下げていくと間もなく、下灘です。 DSC_0110.JPG
「(かつて)日本一海に近い駅」として有名な駅です。ホームにはたくさんの人だかり・・・(平日なんですが)
DSC_0118.JPG
伊予長浜は『熱帯魚は雪に焦がれる』の舞台で開閉橋が有名な街だそうです。ここで時間調整のための停車をします。。
その後、伊予白滝で待ち合わせの停車中に台風の風雨が強くなくなってきました。基本的には台風から逃げる方向なので、大丈夫なのですが、少し心配になる強さです。
DSC_0128.JPG
再び伊予大洲から松山へ宇和海24号で向かいます。乗り継ぎのいしずち・しおかぜと宇和海は1番線の前後で停車しますが、しずち・しおかぜの編成が長いので、同じホームとはいえ結構歩きます。しかも遅れが発生しているため、乗車するしおかぜまで間に合わず、手近な車両から乗り込みます。・・・これ見直した方がいいと思うぞ・・・。
DSC_0130.JPG
8600系のシートはすごいですね。普通車ですべてフットレストとコンセント、しかもハイバックシートで枕付き。照明も明るく快適な車両です。
DSC_0139.JPG
宇多津で分割、しおかぜが先発します。次の坂出で下車。
サンライズ瀬戸入線
サンライズは定刻で入線。シャワーカード狙いで10号車で待ちますが・・・売り切れでした。やはり途中駅では難しいか・・・。(一応出雲も見てみたのですが)
過去記事と他のサイトに良い写真があるので省略します。なのであまり撮っていないだろう写真を。
DSC_0168.JPG
運転台・・・8号車だったことをよいことに、連結部でとってみます。

2日目
列車はほぼ定刻で進んでいます。
DSC_0154.JPG
東京駅ほぼ定刻で到着。
あらかじめ新庄までの新幹線特急券を購入しておきます。冒頭にも書きました通り、福島分割をお願いしましたところ・・・難しいんですね・・・窓口のお姉さまは後ろに引っ込みますし、10分くらいかかりました。大した儲けにならないのにすいません。
仕事も終わりましたので後半の乗り潰しに向かいます。
「小さな旅ホリデーパス」を購入するため、乗車していたつばさをわざわざ福島で下車。指定席券売機で買えると思いきや、画面に出てこない・・・確かに掲示されている案内にも記載されていない。(ほかの駅では買えるようなのですが・・・) おとなしく窓口に並びますが・・・すごい行列です。この理由は後でわかりました。
ホームに上がるとゲリラ豪雨です。
なんと乗車予定のつばさが奥羽線運転見合わせにより行先変更
DSC_0187.JPG
仙台行き「つばさ」というちょいレア写真
この雨の影響かと思ったのですがなんと後日わかったのですが、暑さで米沢、置賜駅間の線路がゆがんだための運休だったようです。しかも先ほど降りたつばさに乗っていたら4時間以上の缶詰になっていた? (特急券全額払い戻しになるとはいっても、さすがにきついですね)
ホームでは代替の案内として仙台まで行き、仙山線かバスで仙台に向かうことを勧めています。バスは10分ごとに出ているとの話ですが、もちろん振替対象にならないのでバス代は自腹です。この時点では豪雨での運転見合わせと考えていたため、17:34のやまびこが出るまでは待つことを決断。間に合わなければ仙石線を先に乗って仙山線で向かうルートに変更します。バスがそれだけ高頻度とは・・・仙山線が幹線である理由がわかった気がします。
DSC_0202.JPG
その間に作ったメモ・・・結構冷や汗でした。
そうしているうち18:30からの運転再開情報がでました。17:34を見送り、再開を待つことにします。若干の行程変更で対応できそうなので、少し安心して時間までコーヒーを飲んで待ってましょう。実際は18:24発臨時つばさ91号からの再開となりました。座席も確保でき一安心。
しかし最近緑の窓口をどんどん閉鎖していますが、こういったときの対応がもしもし端末でどれだけ対応できるのか疑問です。台数も多くないから一人ずつやってたら間に合わないでしょうに。
運転再開はしたものの、関根、米沢でもさらに抑止がかかり、最終的には72分遅れで新庄に到着。2時間ルールではこの列車は72分遅れなので払い戻し対象ではないのですが、しかし私は16:35のつばさに乗る予定で改札に入っていました。それが運休になり結局到着が2時間以上遅れているので、少し納得がいきませんでした。新庄以北の奥羽線の他機関での振替はやっているのに・・・。
良かった点としては駅も車内もかなり高頻度で案内放送を繰り返していたことかと。同じ情報でも繰り返すことで安心感が違います。
10時過ぎでもう疲れたので店も閉まってるし、コンビニ弁当買って寝ます・・・のはずだったのですがコンビニが遠い・・・
3日目
昨日が遅かったのに今日も早朝から移動開始です。
DSC_0205.JPG
DSC_0206.JPG
元々は昨日左沢線の予定でしたが、ずれ込んだため、宿の朝食を放棄して始発に乗ります。かなり肺時間ですが山形方面の通学で利用が多いようです。夏休み中にもかかわらず、立ち乗りが出る状況です。
DSC_0213.JPG
「東根」と「さくらんぼ東根」知らないと愛称のように見えますね。(別駅です)
DSC_0210.JPG
多分舟形山・・・
北山形で左沢線に乗り換え、この駅では左沢線の狭軌、奥羽線の広軌、狭軌(仙山線)が混在していますので、保線員向けの注意喚起があります。
kitayama.jpg
つばさ北山形通過
左沢行はまさかの6両編成です。前2両が左沢行き、後ろ4両寒河江行きです。この列車が左沢方面始発ですので夏休みにもかかわらず、かなりの乗車率です。寒河江とその先の西寒河江に高校があり、車両で制服が違うというおもしろい光景が見られます。
DSC_0220.JPG
またこの沿線には「羽前高松」「羽前金沢」「羽前長崎」と都市名と重なる駅名が多く見られます。
DSC_0241.JPG
寒河江で7分停車後、後ろを切り離し2両で左沢に向かいます。盲腸線区間の切り離し後は閑散路線というのが通例ですが、終点左沢まで乗車率を維持していました。
DSC_0233.JPG DSC_0223.JPG
一度山形まで戻り仙山線に乗り換えます。山寺までの観光客が多いのかと思いきや、ほとんど下車せず。多くが乗り通しという意外な光景でした。
DSC_0249.JPG
山寺・・・あそこまで登る気は・・・しかも奥の院はその奥・・・
面白山高原駅の手前には進行左手に藤花の滝が見えます
DSC_0252.JPG
作並には転車台が確認できましたが、写真は撮れず。乗客は増え続けさすが政令指定都市近郊路線と言える様相になってきました。
仙台では仙石線乗り換えに4分とっていましたが、早足で歩いてぎりぎりです。迷ったらアウト、自身のない方は後の便で。こんな乗りつぶしルートでなければ、もっと便数はありますので、余裕を持った計画をお勧めします。高松町から先、石巻に向かう方が東北本線経由の仙石石巻ライン、松島海岸方面は仙石線経由普通という使い方のようです。高松町で折り返し。周辺は入り組んだ住宅地なので、迷うとまずいので恒例のお散歩はやめときます。
いよいよ未乗区間に突入です。たったこれだけの区間ですが、未乗ですので、あえて3カットで。
DSC_0273.JPGDSC_0274.JPGDSC_0276.JPG
はい。あっという間でした。これで枕を高くして眠れます。仙台駅に戻り名物の牛タン。七夕祭り期間中で観光客でごった返していました。
DSC_0278.JPGDSC_0281.JPG
DSC_0280.JPG
さらにデザートにずんだシェイク。なんか短時間に仙台を満喫した気がしますので、仙台空港に向かいます。
DSC_0284.JPGDSC_0286.JPG
だいぶ少なくなってきたセキュリティエリア内外をつなぐ電話。TV電話と直接見ながらというのは違いますよね。
今回も前回に引き続きトラブル。リカバリ能力の訓練ですねと納得してみます。ただ、福島では豪雨により止まったと思いこんで支たっまため、早い段階で線路異常と言うことが分かっていれば、仙石線で行っていたかもしれません。結果オーライでしたが、終わってみると反省の結果です。

鉄道関係に戻る
mainに戻る