<ミニレポ>展望車のり比べ半日ツアーin伊東

ちょっと東京出張のついでに御殿場線の一部、伊東線と未乗区間が微妙な感じで残っていたところを、埋めついでに色々乗って来ました。
ただ近郊区間の乗りつぶしというのも、それだけではちょっと疲れますので、今回はちょいとだけ贅沢をします。

駅名到着時刻発車時刻会社列車名
新宿700小田急はこね1号
新松田804821JR海
国府津841845JR東
熱海924943JR東リゾート21(伊豆急)
伊東10051105JR東スーパービュー踊り子2号
横浜1221

ほんとにいつものようにとんぼ返りで何もしていませんが、展望車付車両を3つ組み込んでいます。良いのです、乗ることが目的ですから。
小田急の展望ロマンスカーと言えば今や花形はVSEですが、あえてここは引退が噂されるLSEです。前展望車は発売と同時に売り切れるという話ですが、今回は幸いにも、また時間も早朝であった為か、直前でキャンセルが発生し最前列が確保できました。乗車区間は新宿から新松田迄とせっかく展望車がとれたのにもったいない気はしますが、新松田、国府津間が未乗になっていたためこの区間は御殿場線に乗り換えます。 なお御殿場線松田、沼津間は、短縮前のあさぎりで乗車済みです。小田急では特急料金が設定されていますが、その料金は非常に安く設定されている一方、観光特急としての側面も大きいため車内販売などのサービス面は良好です。
一方伊東線の展望車両としてスーパービュー踊り子の展望グリーンを確保できました。東日本もインターネットでリアルタイムに空席をシートマップで確認出来ますが、購入は東日本管内の駅でないとできません。まあ東京に行ってから発券すれば良いのですが、今回は空き席を確認し事前に購入しました。
なお伊東線のリゾート21は普通列車扱いです。
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ロマンスカーは小田急新宿駅の専用ホームから出発します。ホーム端にはロマンスカーカフェがあり、出発するロマンスカーを眺めながらパン等の軽食が摂れます。0645発のあさぎり1号MSEを見送りながら朝食。
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LSEは屋上運転台式のため、運転士は車内から梯子で乗り込みます。(ちなみにVSEは自動で梯子が出てきます。)
運転台乗り込みの様子
LSEの展望車は中央に窓枠が来るため撮影を目的にすると厄介な面もありますが、VSEと比べサイドのピラーが細いため、パノラマ感は却って良好とも言われます。屋上運転台式の電車は初乗車でしたが、九州で乗車可能なキハ183気動車と違い加速感もよく感じることが出来ます。 LSE1.JPG LSE1.JPG
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小田急線は新松田の直前まで都市近郊路線のため、景色の良くなるのは新松田以降です。そのため今回の乗車区間はかなりもったいないです。 本厚木の付近から遠目に富士山が見えてきました。 LSEには自販機はありませんが車内販売はありますので土産になりそうなものを購入。
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厚木のゆるきゃら「あゆコロちゃん」をかたどったまんじゅう。箱の側面はVSEとMSE。
小田急の車両には中央の肘掛けがないので、JRの特急に乗り慣れてしまうと違和感はあります(急行車両かよと思ってしまいます・・・455系の600番台G車とか。。。古い!)
ただそれでもこのシートは自分好みだったりします・・・。
予定通り新松田下車。
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左:新松田(小田急)、振り返ると、右:松田(JR)
新松田は御殿場線松田との乗換駅です。御殿場線直通のあさぎり号は松田駅に入りますが小田急側では新松田と同一運賃になります。乗り換え距離は50m程です。小田急の駅に比べ小規模に見えますが、これは裏口になります。
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ホーム長が非常に長いので端まで行くと何となく富士山が・・・。
さらに国府津で乗り換え熱海へ。そしてあえて先発の伊東行きをパスして1番線へ・・・(笑
この区間では普通列車扱いで伊豆急2100系リゾートドルフィン、黒船電車、アルファリゾートの3編成が運用されています。当該便は3次車のリゾートドルフィンが使用されていました。(運用は伊豆急HPで確認できます)
最前列は埋まっていましたが展望席はまだ空いていました。展望席は階段形状になっているので、後方からでも展望は十分です。 リゾート21は特急として運用されることもありますが、現状では最古参のリゾートドルフィンは特急の運用に入ることはないようです。展望席は別として、さすがにシートは特急としては見劣りしてきています。
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普通列車扱いなので当然各駅停車。熱海ではしきりに普通列車であることがアナウンスされていました。(そりゃ知らない人が見ればね・・・)
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これももったいないことに伊東で下車。折り返し乗車時間まで1時間もありませんが、観光らしいことをしてみる。
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駆け足で商店街も見て回り、ついでに伊東駅の駅弁いなり寿司(のり巻き入り)を購入。少し味濃いめです。
スーパービュー踊り子入線
伊東からは折り返しでスーパービュー踊り子に乗車。 この列車はJRの中でもサービスレベルの高い列車としても知られています。しかし展望席の評判は今ひとつ。
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はっきり言って展望車の意味がないです・・・。これでも展望席が3列だった時代に比べればマシになったそうですが、目線レベルにある目隠しなのか中途半端な意匠。構造上の問題なのか全面の補強の梁が視界を遮ります。これだったら、上方のガラスは廃しても、フロントのガラス面を大きくするなり、梁を細めに複数入れるなど方法もあったはず。また正面面積も狭いので前方正面しか見ることが出来ません。これもイマイチ。(確かに車両デザインとしてはよいのでしょうが・・・)
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こういった光景はまあなんとか・・・といったところです。
シートはさすがに良いのですよ。フットレストもあるハイバックシートで硬さも適当です。(といっても身長の低い私にはこのタイプのシートは合わなかったり・・・) しかし車両消毒後と思われるにおいが全体的に残っており、これはかなりマイナス評価です。 まあここまでけなしておいて何ですが、サービスレベルはさすがなものです。 検札を兼ねたドリンクの種類の確認時に配られるおしぼりも上質のものが使われます。しかもドリンクは指定のものについては飲み放題。というか高頻度でアテンダントさんが廻ってくるので、空になる隙を与えません。 SVO12.JPG
しかし上りの土曜日午前中便にもかかわらず、ほぼ1号車は満席。特に外国人観光客が多く、伊豆観光の底力を感じました。
1号車1階部分にはラウンジ兼ビュッフェがあり、飲食の提供が行われます。シートサービスも行って頂けますがあえてここは1階に。というかこれだけ人の多い中でカレーを注文するのに気が引けた。
シートサービスですと紙皿になりますが、きちんと陶製の皿で提供されます。もちろんG車乗客はここでもドリンクは無料。食後のコーヒーも勧めて下さるなど、非常に行き届いたサービスをして頂けます。ちなみにアイスクリームを注文すると、G車のみソースがけも選択できます。
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カレーに添えられているドリンクはフリードリンク扱いのウーロン茶。
なんといいますかグリーン料金1000円でここまでしていただけると、少し申し訳なく・・・。あっという間の1時間半でした。

本来、小田急は箱根観光がターゲットですが、少しアレンジすればこのコースは結構使えると思いますがいかがでしょうか?(首都圏の方にはメジャーなのかもしれませんが・・・)

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