クモハ42よ永遠なれ!第2回西中国地方交通線乗車記

03.7.19にサンライズ出雲に乗車

今回は再び西中国の地方交通線の乗り潰しを行います。がついでですのでサンライズ瀬戸にも乗車します。

ちょうど今時期(10月)は秋の18きっぷともいえる「鉄道の日記念 JR全線乗り放題きっぷ」が発売されますので

これを利用します。




毎度毎度ですが出水0534発熊本行きで出発します。熊本から有明8号に乗り換えます。最近登場したビュッフェを

座席に改造したものです。ビュッフェを無くした事が非常に評判は悪いですが、シートはほかの車両とは違うものに

なっています。簡単に言えば(って旧州しかわからないか・・・)885系のシートをモケットに変更した感じで、雰囲気

もほかの車両と違い木目調で明るく仕上がっています。また、肘掛の中にテーブルが格納されているため、シート

後部の大型テーブルがありません。しかし、無理な改造のせいなのか車両中間の仕切りが車両の揺れに共鳴しや

たらに振動しうるさいです。ただし以前自販機のあった場所には電源がついており、仕切り前の席に座れば利用も

可能と思われます。



大牟田から門司港行き快速に乗り換えます。いつもこの列車を使うのですが、3連休のせいか今日はやたらに混ん

でいました。門司、下関と乗り継ぎ小郡に向かいます。昼食は下関の特製寿司弁当(520円)



以前紹介した「ふく寿司」から河豚を抜いたような感じでしょうか?下関の駅弁は相場が安めなので助かります。

西日本のダイヤ改正で広島地区のダイヤが大幅に見直されたため、接続がかなり変更になっています。以前はな

かったのですが、今回徳山、柳井で長時間停車が発生しています。おかげで岡山到着が従来より30分遅れ・・・。

今回は問題ありませんがムーンライトながらに接続接続する場合、微妙な状態になっています。


広島から芸備線に入ります。三次行きは2両編成ですが、すでに満員でした。広島近郊区間は周辺のベッドタウン

が大きく、地方交通線とはいえ、かなりの利用率を保っているようです。下深川で立席は解消されましたがその後も

高い乗車率を維持していました。

志和口からワンマンに変わります。志和口を過ぎると風景は農村風景に変わります。稲刈りもほぼ終わった田ん

ぼに赤い石州瓦の家が浮いて見えます。山里の夕暮れは早く志和地につくころには日もかなり傾きつつありました。


志和地駅で見た夕日

三次から福塩線に入ります。府中行きはキハ120系の1両です。ちなみに新潟鉄工所製でブレーキ音がうるさくト

イレがついていないというものです。府中までは路盤が弱いのか速度があまり上げられないようです。あちこちで速

度制限15等の標識が見えます。61.5kmを1時間38分ですから評定速度は37.6km・hとなります。ブレーキ音をき

しませながらゆっくりと線路を下っていきます。




キハ120系と、車内。隣のホームは芸備線のキハ40


府中、福山間を結ぶ104系電車

府中から104系電車に乗り換え福山へ。福山から一旦岡山に出て吉備線で総社に向かいます。総社線も地方交

通線ながら高い乗車率を保っておりキハ40系の2両はオールロングシート化されています。

終点総社で一人大幅な間違いをしている人が・・・備中高松と(予讃線)高松を間違えたのか、それとも乗る列車を

間違えたのか・・・。この人は無事に四国に渡れたのでしょうか?

40-2.jpg
吉備線で使われるキハ40 今日はサンライズ瀬戸で四国に渡ります。同区間をマリンライナーが30分おきに走っているのにわざわざ指定券、 乗車券を別購入して乗車します。こんな物好きも少ないだろうと思っていたら割といました・・・。 岡山駅の瀬戸大橋線の発車案内は瀬戸の花嫁です。ちなみに山陽線下りはいい日旅立ちというように線区で使い 分けています。 サンライズ瀬戸は指定席特急券でノビノビ座席といわれるカーペットカー(ただし簡易仕切りがあり)に乗車できると いう、夜行として使うなら非常に便利な列車です。しかも新造車ですので設備も新しく、いわゆる開放寝台というもの がないのも特徴です。2階建て設計となっており、各所を入れ子にして居住空間を確保しています。文字通りサンラ イズを瀬戸大橋で見ながら高松に向かいます。路盤がよいのもあるでしょうが、さすがに新造車両。ほとんど揺れ や突き上げなどがありません。カーペットカーで突き上げがあったら寝れないですからね。床暖房が若干かかって いるのか床も暖かく快適でした。リネンもサンライズカラーになっています。 seto3.jpg
瀬戸大橋から見た朝日。 本当は讃岐うどんを食って宇野に向かうはずだったのですが、種種の問題により食べ食べれませんでした・・・残念。 次の機会までお預けです。 高松港から宇野港まで船で移動します。今回宇高(うたか)国道フェリーを利用しましたが、できれば四国フェリーを 利用されるほうが、高松、宇野とも駅に近く便利だと思います。運賃は一緒です。 優雅な船旅・・・ 宇野から茶屋町を経由して岡山に戻ります。が・・・茶屋町で信号故障発生。岡山駅での乗り継ぎをぎりぎりに設定 していたので一時はどうなるかと思いましたが、何とか接続することができました。山陽線下りについてもやはり今回 のダイヤ改正の影響であちこちに長時間停車が生じています。発車時間の統一なのかどうかはわかりませんが、 山陽線には速達列車が快速しかないのですからこういうダイヤ設定には疑問を感じます。 (それとも新幹線を使えってか?) 停車時間を利用し降りてみると、そう今日(10/14)は鉄道の日。コンコースでは即売会をしていました。売り子のおっ ちゃんの口車に乗せられて色々と購入。締めて1000円なり。 小野田からは小野田線に入り長門本山支線に向かいます。ここに来たのは何回目かなと思いつつ・・・。   かなりの人が42系を見に来ていました。さすがに乗り放題切符期間とおもいきやそれだけではなかったようです。 今度の3月でこのクモハ42が引退するとの報道があったそうです。かつてはこの区間に2両在籍していましたが、 一両は故障で修理不能となり廃車になりました。さらに前回3月のダイヤ改正でこの区間の運行が半分となり、残 り一両が今までふんばってきていましたがさすがに寄る年波には勝てなかったのでしょうか。この長門本山支線は 普段も早朝の便が通学客で30人ほどになる以外は10人に満たない状態だそうです。しかも前回のダイヤ改正で 夕方の便が削減されたため、さらに利用客が減ってしまったそうです。雀田、長門本山間は2.4kmしか有りません ので自転車でも十分移動可能だというのが大きな問題のようです。 元々、この長門本山支線はこのあたりに炭鉱が有ったころ、その従業員の通勤のための路線だったらしいのです が、今の現状は地域住民の足というにも心もとない状態です。 40-1.jpg このクモハ42は昭和8年製造の日本で最古の現役電車です。当時の国鉄が意地にかけて製作した車両で、 速度、乗り心地とも最高レベルでした。 長門本山では折り返し待ちの30分ずっと撮影会になっていました。 また、今回新しく刷られた乗車証明書(No入り)が配られていました。今回の分がなくなったらもう増刷はしないの ではないかとのこと・・・。 999を彷彿とさせる年季の入った車内は、シートのクッションもまだ利いており、丁寧にメンテナンスがされている ようでした。ごつごつとした独特の突き上げは年季を感じます。 わずか2駅5分で列車は再び雀田に戻り、小野田線を経由して九州を目指します。 mainに戻る 鉄道関係に戻る